主な変更点
・列指向ストレージエンジンのMariaDB ColumnStoreは、現在、MariaDB Enterprise Server 10.4に
含まれています。
・InnoDBは、innodb_strict_mode=OFFかつlog_warnings<=2の場合、DDLステートメントの
最大行サイズに関する不要な警告をエラーログに送信しなくなりました。
・InnoDB REDOログへの不必要な書き込みが削除されました。
・プラグインロードオプションのplugin-maturityのデフォルトは、現在stableです。
・MariaDB Enterprise AuditとMariaDB Auditプラグイントレースは、現在、オプションDELAYEDで
ステートメントを開始したユーザーを追加します。以前のバージョンでは、システムユーザーが
追加されました。
・MariaDB Enterprise Auditは、Microsoft Windowsでserver_audit_output_typeをSYSLOGに
設定することを許可しなくなりました。
バグ修正
<データ損失の可能性があるもの>
・プライマリキーがUTF8のような可変長エンコーディングのCHAR列である場合、
即時のALTER ... ADD COLUMNまたはALTER ... DROP COLUMNの後に
テーブルをロードできませんでした。
・まれに、レプリカがオプティミスティックモードで実行されている場合、
コミットが間違った順で適用されることがありました。
<クラッシュ、ハング、ストールを引き起こす可能性があるもの>
・プライマリ(マスター)がRESET MASTERを実行し、レプリカ(スレーブ)がプライマリとの接続状態を
リセットして再接続する(例:CHANGE MASTER TO MASTER_USE_GTID=slave_pos)と、
プライマリがクラッシュする可能性がありました。
・パーティション化されたInnoDBテーブルにアクセスすると、"Out of memory"エラーが発生する可能性が
ありました。
・ある接続が同じInnoDBテーブルに即時のADD COLUMNを発行した直後に別の接続によって
ADD PRIMARY KEYが実行され、DMLが同時に実行された場合、クラッシュが発生する可能性がありました。
・optimizer_switch='rowid_filter=on'を使用してROWIDフィルタリングの最適化を有効にすると、
クラッシュが発生する可能性がありました
<予期しない動作を引き起こす可能性があるもの>
・SSLが使用され、Microsoft Windowsで実行されているMariaDB Enterprise Serverに接続する時、
クライアントはエラーSEC_E_INVALID_TOKENを受け取りました。
・MariaDB Backupがパラメーター --prepare --incrementalを使用している場合、Ariaテーブルの
復元は常に可能であるとは限らなかった。
・sort_buffer_sizeが小さすぎると、不完全な結果セットが返されました。
・列を追加し、インデックスのない列の照合を変更すると、即時操作が失敗する可能性がありました。
・システムバージョン管理のフィルターを使用したクエリは、
システムバージョン管理されていないテーブルで実行されると、エラーを表示しませんでした。
・CHECK TABLEは、履歴パーティションを持つシステムバージョン管理されたテーブルに関して、
エラー"Found a misplaced row"を誤って報告しました。
MariaDB Enterprise Server 10.4.11-5のリリースノート(MariaDB社ウェブサイト):
https://mariadb.com/docs/release-notes/mariadb-enterprise-server-10-4-11-5-release-notes/
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