リリースハイライト
・kubectl scaleコマンドを使用して、Percona XtraDB Clusterを水平方向にスケーリングできるように
なりました(レプリカセットインスタンスを追加または削除します)。
また、CPU使用率などの様々なメトリックに基づいてデータベースクラスタをスケーリングする
Horizontal Pod Autoscalerを使用することもできます。
・カスタムサイドカーコンテナのサポート。オペレーターは、追加の(サイドカー)コンテナをポッドに
デプロイできるようになりました。この機能は、デバッグツールや特定の監視ソリューションなどを
実行するのに役立ちます。サイドカーコンテナは、deploy/cr.yaml設定ファイルのpxc、haproxy、
およびproxysqlセクションに追加できます。
新機能
・K8SPXC-528:オペレーター機能を拡張するためのカスタムサイドカーコンテナのサポート。
・K8SPXC-647:kubectl scaleコマンドまたはHorizontal Pod Autoscalerを使用して、クラスタの
スケールインとスケールアウトを許可。
・K8SPXC-643:オペレーターは、ネットワークのパーティショニング後にPercona XtraDB Clusterを
自動的にリカバリできるようになりました。
改善点
・K8SPXC-442:オペレーターは、保持期間が設定されている場合、S3ストレージから古い
バックアップを自動的に削除できるようになりました。
・K8SPXC-697:リモートストレージからローカルマシンにバックアップをコピーするために
使用されるスクリプトに名前空間サポートを追加。
・K8SPXC-627:ポイントインタイムリカバリアップローダーは、ログの一貫性を確保するために、
クラスタ内で最も古いバイナリログを持つポッドを選択するようになりました。
・K8SPXC-618:トラブルシューティングを簡素化するために、
percona-xtradb-cluster-server-debuginfoパッケージからPercona XtraDB Clusterの
デバッグドッカーイメージにデバッグシンボルを追加。
・K8SPXC-599:ポイントインタイムリカバリ機能を使用して、特定のトランザクションまで
データベースをリカバリできるようになりました。以前は、ユーザーは特定の日時への
リカバリしかできませんでした。
・K8SPXC-598:ポイントインタイムリカバリ機能は圧縮されたバックアップを使用して
機能するようになりました。
・K8SPXC-536:新しくプロビジョニングされたクラスタのPercona XtraDB Clusterのバージョンを
明示的に設定できるようになりました。それ以前は、バージョンサービスが有効になっている場合、
全ての新しいクラスタは最新のPXCバージョンで開始されていました。
・K8SPXC-522:コンテナランタイムを選択するためのruntimeClassName Kubernetes機能の
サポートを追加。
・K8SPXC-519、K8SPXC-558、K8SPXC-637:オペレーターログメッセージの様々な改善。
既知の問題と制限
・K8SPXC-701:スケジュールされたバックアップは、cluster-widモードのKubernetes 1.20と
互換性がありません。
バグ修正
・K8SPXC-654:誤検出の失敗を回避するためにKubernetesの活性/準備プローブに
MySQL管理ポートを使用します。
・K8SPXC-614、K8SPXC-619、K8SPXC-545、K8SPXC-641、K8SPXC-576:
deploy/cr.yaml内の様々なオブジェクトの変更が実行中のクラスタに適用されなかったために
発生した複数のバグを修正しました。
・K8SPXC-596:pxcコンテナの活性プローブがゾンビプロセスを引き起こす可能性があるバグを
修正しました。
・K8SPXC-632:複数のクラスタがバイナリログを単一のS3バケットにアップロードしている時に
ポイントインタイムリカバリを阻むバグを修正しました。
・K8SPXC-573:XtraBackupパスワードで特殊文字を使用できなかったバグを修正しました。
・K8SPXC-571:バックアップジョブのクラッシュ時にPercona XtraDB Clusterが非同期状態に
なるバグを修正しました。
・K8SPXC-430:バックアップに使用されるGalera Arbitratorは、様々なケースでクラスタを
壊さなくなりました。
・K8SPXC-684:ポイントインタイムリカバリバックアップでAmazon S3ストレージのendpointUrlを
指定できなかったバグを修正しました。
・K8SPXC-681:存在しないストレージ名がポイントインタイムリカバリに指定された時に発生した
オペレーターのクラッシュを修正しました。
・K8SPXC-638:ログコンテナのkubectl logsコマンドを使用してログを表示する際の不要な遅延を
修正しました。
・K8SPXC-609:ロードバランサーで問題を引き起こしていたHAProxyサービスNodePortの
頻繁な更新を修正しました。
・K8SPXC-542:1つのオペレーターによって制御される多数のクラスタのうちの1つのクラスタに
対してのみバックアップが作成されるバグを修正しました。
・CLOUD-611:既に非推奨のランタイム/スキーマパッケージの使用を停止します。
Percona Kubernetes Operator for Percona XtraDB Cluster 1.8.0 リリースノート(Percona社ウェブサイト):
https://www.percona.com/doc/kubernetes-operator-for-pxc/ReleaseNotes/Kubernetes-Operator-for-PXC-RN1.8.0.html
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