主な変更点
InnoDB
・InnoDBは、デフォルトでアドバイザリファイルロックを取得しなくなりました(MDEV-24393)
・暗号化:file_key_managementプラグインのキーローテーションチェックを自動的に無効にします
(MDEV-14180)
・MySQL 5.7.35からのいくつかの修正(MDEV-26205)
オプティマイザ
・ORDER BY .. LIMIT句を使用するクエリと"Range checked for each record optimization"は、
状況によっては誤った結果を生成する可能性がありました(MDEV-25858)
・異なるテーブルの列を比較する("tableX.colX=tableY.colY)、32を超える等価条件を持つクエリは、
クエリオプティマイザでスタックオーバーランを引き起こす可能性がありました(MDEV-17783、
MDEV-23937)
・"Condition pushdown into derived table"(派生テーブルへの条件プッシュダウン)最適化は、
プッシュされる式が、ストアド関数呼び出し、@session変数参照、またはその他の同様の構造を持つ
式から計算された派生テーブル列を参照している場合は適用できません。MDEV-25969の修正により、
条件の問題のある部分のみがプッシュされないようになりました。残りの条件がプッシュされます
(MDEV-25969)
・サブクエリの左側にあるウィンドウ関数を使用したクエリは、クラッシュを引き起こす可能性が
ありました(MDEV-25630)
・次の形式のviews/derived table/CTEsを使用したLIMITおよびORDER BYクエリを使用した
単純なビューから選択する誤った結果:"(SELECT ... LIMIT
誤った結果を生成する可能性がありました(MDEV-25679 )
パッケージングとその他
・MariaDBの非推奨ポリシーに従い、これはUbuntu 20.10 Groovy用のMariaDB 10.3の最終リリースに
なります。
・Galeraが25.3.34に更新されました。
セキュリティ
・次のセキュリティの脆弱性の修正:
* CVE-2021-2372
* CVE-2021-2389
MariaDB 10.3.8以前からMariaDB 10.3.9以降にアップグレードする場合、
MDEV-14637で導入された変更のため、mysql_upgradeの実行が必要です。
このリリースでは、CONNECTエンジンのMongoDBプロトコルサポートファイルがありません。
MongoDBでCONNECTエンジンを使用したい場合、Mongo2.jarまたはMongo3.jarをダウンロード
して、このファイルへのパスをmy.cnfのconnect_class_pathに配置する必要があります。
MariaDB Community Server 10.3.31のリリースノート(MariaDB社ウェブサイト):
https://mariadb.com/kb/en/mariadb-10331-release-notes/
MariaDB Community Server 10.3.31の全ての変更点(MariaDB社ウェブサイト):
https://mariadb.com/kb/en/mariadb-10331-changelog/
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