リリースハイライト
・このリリース以降、Operatorはその正式名称をPercona Distribution for MySQL Operatorに変更します。
この新しい名前は、Percona Distribution for MySQLとして個別に入手できるPercona Server for MySQL
およびPercona XtraDB Clusterを実行および操作するためのPerconaのソリューションのコレクションを
組み込んだ段階的な変更を強調しています。
・お気に入りのPercona Monitoring and Management(PMM)ダッシュボードにHAProxyメトリックを
自動的に表示できるようになりました。
・クロスサイトレプリケーション機能により、2つのPercona XtraDB Cluster間の非同期レプリケーションが
可能になります。これには、クラスタの1つがKubernetes環境の外部にある場合のシナリオも含まれます。
この機能は、次のユースケースを対象としています。
* Percona XtraDB ClusterのKubernetesへの移行、またはその逆の移行を提供する
* 通常のMySQLデータベースをOperatorの制御下でPercona XtraDB Clusterに移行するか、
逆方向の移行を続行する
* クラスタ展開のディザスタリカバリ機能を有効にする
新機能
・K8SPXC-657:シークレットを使用して、Percona XtraDB Cluster、HAProxy、およびProxySQL Podの
機密データを含むカスタム設定を保存する
・K8SPXC-308:Operator内にPercona XtraDB Clusterの非同期レプリケーションを実装する
・K8SPXC-688:カスタムリソースで環境変数を定義して、コンテナに追加のカスタマイズを提供する
改善点
・K8SPXC-673:HAProxy PodにPercona Monitoring and Managementの統合とサポートが付属するように
なりました
・K8SPXC-791:特別なデバッグイメージなしでPercona XtraDB ClusterおよびLog Collector Podの
失敗時再起動ループを停止できるようにします
・K8SPXC-764:allowUnsafeConfigurationsフラグをtrueに設定することにより、単一のインスタンスしか
使用できない場合でもバックアップのブロックを解除します
・K8SPXC-765:カスタムリソースの変数が設定されていない場合、カスタム設定 ConfigMapを自動的に
削除します
・K8SPXC-734:pxcコンテナエントリポイントスクリプトでPercona XtraDB Clusterの名前空間を自動的に
取得することにより、手動リカバリを簡素化します
・K8SPXC-656:エアギャップ環境でデプロイをプルしたり簡素化したりするのを回避するために、
imagePullPolicyがinitコンテナにも設定されるようになりました
・K8SPXC-511:delete-pxc-pvcファイナライザーが有効になっている場合、システムユーザーの
パスワードを含むシークレットオブジェクトがClusterとともに削除されるようになりました
・K8SPXC-772:全てのサービスオブジェクトは、ラベルセレクターの使用を可能にするためにそれらに
添付されるPercona XtraDB Clusterラベルを持つようになりました
・K8SPXC-731:Percona XtraDB Clusterリソースと依存コンポーネントのプロビジョニングの全体的な
進行状況をカスタムリソースステータスで確認できるようになりました
・K8SPXC-730:カスタムリソース出力(kubectl get pxcコマンドによって返されるなど)の
Percona XtraDB Clusterリソースステータスが改善され、より正確なレポートが提供されるように
なりました
・K8SPXC-697:copy-backupスクリプトに名前空間のサポートを追加
・K8SPXC-321、K8SPXC-556、K8SPXC-568:安全でないフラグが設定されていない場合、ProxySQL
およびHAProxy Podの最小数とPercona XtraDB Cluster Podの最大数を制限します
・K8SPXC-554:Kubernetesクラスタへのプレッシャーを最小限に抑えるために、Operatorからの様々な
etcdおよびk8sオブジェクトの更新の数を減らしました
・K8SPXC-421:Percona XtraDB Cluster PodでXプラグインを使用できるようになりました
既知の問題と制限
・K8SPXC-835:このリリースでは、ProxySQLはクロスサイトレプリケーション用の
Replica Percona XtraDB Clusterで起動できません。
バグ修正
・K8SPXC-757:手動のクラッシュリカバリがauto_recoveryフラグがfalseに設定されていても
自動リカバリ機能に干渉するバグを修正しました
・K8SPXC-706:証明書マネージャーによるTLS証明書の更新が失敗していました
・K8SPXC-785:S3へのバックアップがバックアップが成功した場合でも誤検知エラーメッセージを
生成していたバグを修正しました
・K8SPXC-642:PodDisruptionBudgetがHAProxyのアップグレードをブロックしていたバグを修正しました
・K8SPXC-585:間違ったユーザー認証情報がシークレットオブジェクトに設定された場合にOperatorが
スタックするバグを修正しました
・K8SPXC-756:クラスタが一時停止している場合でもOperatorがバックアップをスケジュールしていた
バグを修正しました
・K8SPXC-813:バックアップの復元が誤ったAWS認証情報に対してエラーを返さないバグを修正しました
・K8SPXC-805:(例えば、S3認証情報が間違っているために)OperatorがS3バケットからオブジェクトを
一覧表示できなかった場合、pxc-backupsオブジェクトの削除がハングしたバグを修正しました
・K8SPXC-787:xtrabackupユーザーパスワードの変更によって引き起こされる準備完了クラスタの
「初期化」ステータスを修正しました
・K8SPXC-775:初期クラスタの作成後にconfigが変更された場合に、カスタムmysqld config設定の
エラーがOperatorによって検出されなかったバグを修正しました
・K8SPXC-767:オンデマンドバックアップが、クラスタが「初期化」状態の時に作成された場合、
ハングアップするバグを修正しました
・K8SPXC-726:delete-s3-backupファイナライザーが永続ボリュームに保存されているバックアップの
削除を妨げていたバグを修正しました
・K8SPXC-682:間違ったinnodb_buffer_pool_size値を設定する場合がある自動調整機能を修正しました
Percona Distribution for MySQL Operator 1.9.0 リリースノート(Percona社ウェブサイト):
https://www.percona.com/doc/kubernetes-operator-for-pxc/ReleaseNotes/Kubernetes-Operator-for-PXC-RN1.9.0.html
Perconaサポート・コンサルティング
Perconaサポート・コンサルティングサービスはPerconaServerをご利用頂いているお客様が安心してお使い頂くために専門的なサポートを提供するサービスです。