Couchbase Server 6.6.3 GA版（リリース日：2021年8月）

修正された問題
このセクションでは、本リリースで修正された主な問題を取り上げます。

＜分析サービス＞
・MB-46684
概要：Nullポインター例外が原因で分析サービスのリバランスが失敗する問題を修正しました。

・MB-44875
概要：分析のリモートリンクの取り込み速度がローカルリンクと比較してはるかに遅い問題を修正しました。

＜クロスデータセンターレプリケーション(XDCR)＞
・MB-47156
概要：XDCRの内部設定health_check_intervalで、キーHealthCheckIntervalSecを設定できるようになりました。

・MB-47129
概要：非アクティブなDCPストリームのチェック間隔が長いため、一部のvBucketからの変更がスタックし、伝播されませんでした。また、XDCR mutationsの残された統計値が、全てのパケットで着実に増加していることが分かりました。これは、DCPの非アクティブタイムアウト待機時間を20分ではなく5分に短縮することで修正されました。

・MB-47128
概要：一時停止として作成された新しいレプリケーションがUIまたはRESTコマンドで表示されない問題を修正しました。

・MB-46760
概要：以前は、レプリケーションを作成した時に、XDCRはソースノードとターゲットノードの両方で圧縮を検証しようとしました。これは、圧縮がレプリケーションパイプラインで期待される場合に、XDCRがそれらの間でsnappy圧縮を正常にネゴシエートできるようにするためでした。この検証では、例えば5.5より前のバージョンからバージョン5.5以降に複製する場合など、snappy圧縮をネゴシエートできなかった時に警告がログに記録されました。

バージョン7.0以降、Couchbase Serverのアクティブでサポートされている全てのバージョンがsnappy圧縮をサポートしているため、このsnappy圧縮の検証は無効になっています。

＜Eventingサービス＞
・MB-45359
概要：以前は、リモートのCouchbaseサーバーで（NATを介して）Eventing機能をデバッグするために、Eventingデバッガはリモートクラスタに接続するために手動でURLを編集する必要がありました。これは修正され、EventingデバッガはセカンダリIPアドレスを使用可能な場合は使用できるようになりました。

＜インデックスサービスとビュー＞
・MB-47094
概要：Couchbaseクラスタでリクエスト監査が有効になっている時に、ビュークエリのワークロードが非常に高くなると、ビューエンジンの監査メッセージキューが無制限に大きくなり、ビューエンジンがクラッシュしました。これは修正されました。

・MB-46187
概要：インデックスサービスによる高いCPU使用率を引き起こしていたsingletonWorkersのリークを修正しました。

＜クエリサービス＞
・MB-47722
概要：HTTPSを介したREST API呼び出しにタイムアウトを追加することにより、go-couchbaseの接続リークを修正しました。

・MB-46613
概要：WHERE句にIS MISSING演算子がある場合に、LEFT OUTER JOINに対して空のインデックススパンが生成される問題を修正しました。

・MB-45667
概要：クエリステートメントが統計収集中にハングすることが判明し、最終的にクエリサービスをセグメンテーション違反でクラッシュさせた問題を修正しました。

既知の問題
このセクションでは、本リリースにある主な既知の問題を取り上げます。

＜分析サービス＞
・MB-47466
概要：Pending Mutations APIは、データサービスから分析サービスへの取り込みの進行状況を報告するために使用されます。

6.6.xクラスタの分析サービスから7.xクラスタのデータサービスへの接続がリモートリンクを使用して確立されている場合、Pending Mutations APIによって報告された数値は、取り込みの進行状況を簡単に理解できるビューを提供しません。

Couchbase Server 6.6.3 リリースノート（Couchbase社ウェブサイト）：
https://docs.couchbase.com/server/6.6/release-notes/relnotes.html

---