Percona Monitoring and Management (PMM) 2.27.0（リリース日：2022年4月14日）

リリースハイライト
● PMMとPercona Portalの統合
　・PMMサーバーをPercona Portalに接続するために拡張されたUX
　　　Percona PlatformのフェデレーションIDの最近のサポートを活用するために、PMMは
　　　アクセストークン認証を使用してPMMインスタンスをPercona Platformに接続するように
　　　なりました。
　　　これは、PMM 2.26.0以前のバージョンで使用されていた以前のユーザー名／パスワード
　　　認証に代わるものです。
　・Percona顧客のアカウント情報へのアクセス
　　　PMMインスタンスをPercona顧客としてPercona Platformに接続すると、メインメニューの
　　　新しいEntitlements and SupportTicketsタブで全てのPercona Platformアカウント情報を
　　　確認できるようになりました。

● Advisors（アドバイザー）
　・Advisorsによるより広範なデータベースのヘルス評価
　　　このリリースでは、Security Checksの名前をAdvisorsに変更し、提供される機能と推奨事項
　　　に従ってグループ化します。これらの変更を反映するために、古いSecurity Threat Tool
　　　オプションはAdvisorsと呼ばれるようになりました。
　　　さらに、MySQLとMongoDBの新しいチェックを追加しました。チェックのリストとそれらが
　　　利用可能な階層を確認するためには、Percona Platformオンラインヘルプの
　　　Advisor checks for PMMを参照してください。
　・顧客向けの新しい有料階層と特別なAdvisorチェック
　　　Registered Checksに加えて、PMMをPecona Platformに接続するPercona顧客は、
　　　より詳細なデータベースのヘルス情報を提供する有料Advisorチェックにも
　　　アクセスできるようになりました。
　・Advisorチェックは、GetDiagnosticDataとreplSetGetStatusの2つの新しいクエリタイプで
　　拡張されました。
　・チェックの開発に関するドキュメントを改善しました。

● DBaaS
eksctlによって生成されたkubeconfigにEKSクラスタを登録する際の簡略化されたエクスペリエンス。

● コンポーネントのアップグレード
　・Grafana：PMM 2.27.0がGrafana 8.3.5に移行されました。このバージョンのGrafanaには、
　　様々なエキサイティングな機能が搭載されています。
　・VictoriaMetrics：VictoriaMetricsが1.72.0にアップグレードされました。

新機能
・PMM-9718：PMMとPercona Portalの統合：Percona Platformへのフェデレーション接続。
・PMM-9305、PMM-8661：PMMとPercona Portalの統合：Percona Platform Entitlementsと
　Support Ticketsに対する可視性。
・PMM-9473：Advisors：MongoDB Advisor Checksの追加機能。
・PMM-8800：DBaaS：PMMを使用すると、eksctlによって生成されたkubeconfigにEKSクラスタを
　登録する際のエクスペリエンスを簡素化できるようになりました。
　"Using Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS)"チェックボックスをオンにして
　設定をコピーアンドペーストすると、K8sクラスタが登録されます。
・PMM-8434：PMMサーバーの起動時に環境変数としてPMM Server Public Addressを渡すための
　サポート。

改善点
・PMM-9319：PMMとPercona Portalの統合：同期されたプラットフォームとPMMの役割：
　PMMの権限が更新され、Percona Portal組織の管理者にもPMMの管理者の役割が付与されるように
　なりました。
・PMM-9339：統合アラート：Webhook設定のUse TLSオプションは、その機能をより適切に
　反映するためにShow TLSに名前が変更されました。
・PMM-9182：統合アラート：全てのアラートルールからの通知を一度に停止した場合の
　Silence Allオプションが追加されました。
・PMM-9164：統合アラート：テンプレートを使用する代わりに、既存のルールを新しいルールの
　ソースとして使用できるようになりました。
・PMM-9635：Advisors：より広範なデータベースヘルスチェックをカバーするために、Advisorsに
　セキュリティチェックを拡張しました。
・PMM-9148：QAN：ボタンをクリックするだけでQuery AnalyticsのリンクをCopy Linkと
　共有できるようになりました。
・PMM-8045：DBaaS：このバージョンのPMMでは、APIキーの削除に関する警告が追加され、
　APIキーを削除する前にユーザーに警告が表示されるようになりました。
・PMM-9452：このリリースのPMMでは、コマンドラインパラメータ change-admin-passwordを
　使用したデフォルト管理者ユーザーの簡略化されたパスワード変更方法を実装しました。
・PMM-9542：PMMは、ユーザーが他の全てのVictoriaMetricsパラメータを環境変数として
　設定できるようにする特定のフラグを事前定義するようになりました。
・PMM-8794：一貫性を保つために、バックアップ管理用に統一された24時間形式を実装しました。
・PMM-9306：VictoriaMetricsが1.72.0にアップグレードされました。
・PMM-8412：Grafanaが8.xにアップグレードされました。
・PMM-9648：PMM 2.27.0がGrafana 8.0に移行したため、ユーザーエクスペリエンスを向上させる
　ために、Singlestat Panelは廃止され、GrafanaのStat Panelに置き換えられました。

修正されたバグ
・PMM-9797：ユーザーが混乱する可能性があったHomeダッシュボードのデータがStatパネルに
　正しく表示されない問題を修正しました。
・PMM-9783：アップグレード後にQANが機能しなかった問題を修正しました。
・PMM-9757：データベース接続が失われた時にMongoDBのメトリックが公開されていなかった
　問題を修正しました。
・PMM-9603：PMMとPerconaポータルの統合：PMMサーバーをPerconaポータルに接続した後に
　管理者ユーザーに表示された“Insufficient access rights”エラーを修正しました。
・PMM-9323：PMMとPerconaポータルの統合：PMMの詳細設定でテレメトリオプションが無効に
　なっている場合に、PMMがPerconaポータルからチェックとテンプレートをダウンロードしない
　ようにしました。
・PMM-8986：Advisors：多数のデータベースサービスを監視しているPMMサーバーで
　Advisorsチェックがタイムアウトを引き起こしていた問題を修正しました。
・PMM-9570：DBaaS：データベースクラスタの作成中にCreate DB Clusterダイアログボックスが
　自動的に閉じていたため、2回開く必要がありました。この問題は修正されました。
・PMM-9496：DBaaS：ホストとデータベースがDBaasで監視されていなかった問題を修正しました。
・PMM-9783：QAN：アップグレード後にQANが機能しなかった問題を修正しました。
・PMM-9661：QAN：ウィンドウのサイズ変更中にQANレイアウトが壊れてしまう問題を修正しました。
・PMM-9797：ダッシュボード：ユーザーが混乱する可能性があったHomeダッシュボードのデータが
　Statパネルに正しく表示されない問題を修正しました。
・PMM-9757：データベース接続が失われた時にMongoDBのメトリックが公開されていなかった
　問題を修正しました。
・PMM-9671：PMMがクラッシュしたため、2.26.0へのアップグレードが失敗する問題を修正しました。
・PMM-9413：PMMエージェントが重複するagent_idに接続されている時に、PMM管理デーモンが
　デッドロックする問題を修正しました。
・PMM-9015：PostgreSQLがダウンしている時にPMMが表示されないため、PostgreSQLのメトリックを
　キャプチャできない問題を修正しました。
・PMM-8203：MariaDBデータベースのバージョン10.2、10.3、10.4、および10.5が監視用に
　追加された時に、pmm-agent.logが不要なエラーで乱雑になる問題を修正しました。
・PMM-5831：pmm-adminがエージェント設定ファイルから値を取得するのではなく、
　デフォルト値の‘listen port’を使用する問題を修正しました。
・次のCVEを修正しました：
　・PMM-9726：Goの一部のバージョンに影響を与えていた重要なCVEを修正しました。
　・PMM-9722：ClickHouse DBMSのCVEを修正しました。
　・PMM-9327：ネットワークセキュリティサービス（NSS）パッケージの脆弱性を修正しました。
　・PMM-9502：PMM AMIセットアップの複数のJavaScript Common Vulnerabilities and Exposures
　（CVE）を修正しました。

Percona Monitoring and Management (PMM) 2.27.0 リリース情報（Percona社ウェブサイト）：
https://www.percona.com/doc/percona-monitoring-and-management/2.x/release-notes/2.27.0.html

---