主な変更点
- ColumnStoreは、スケーラビリティを向上させるために、エクステントマップのストレージと使用法を最適化しました。
・エクステントマップは、線形配列ではなく赤黒木として保存されるようになりました。
・エクステントマップの新しいデータ構造は、多くの操作の最適化を提供します。 - mcsRebuildEMユーティリティは、ColumnStore Object Storage TopologyとColumnStore Shared Local Storage Topologyの両方をサポートするようになりました。
- mcsRebuildEMユーティリティは、システムカタログファイルの最高水準点を計算するようになりました。
- ColumnStoreには、Cluster Management API (CMAPI) 6.4.1が含まれるようになりました。
修正された問題
<ハングまたはクラッシュを引き起こす可能性があるもの>
- ColumnStoreのsystemdユニットファイルは起動タイムアウトとシャットダウンタイムアウトを使用し、それらが低すぎるため、起動とシャットダウン中に競合状態が発生する可能性があります。
・競合状態により、エクステントマップが破損する可能性があります。
・競合状態により、DMLProcプロセスがクラッシュループで同じトランザクションを繰り返しロールバックしようとする可能性もありました。 - ColumnStoreテーブルを使用して再帰CTEを実行すると、サーバーがクラッシュします。
・このリリース以降、ColumnStoreテーブルを使用して再帰CTEを実行すると、ER_CHECK_NOT_IMPLEMENTEDエラーコードが次のメッセージとともにクライアントに発生します。
ERROR 1178 (42000): The storage engine for the table doesn't support Recursive CTE - ディスクベースのJOINが実行されると、ExeMgrがクラッシュする可能性があります。
<予期しない動作を引き起こす可能性があるもの>
- testS3Connectionが実行される時、s3:ListBucketアクションを実行するためのアクセス許可がチェックされません。
- ColumnStoreがダウンまたは起動している時、mcssystemready()関数は不正確な値を返します。
<インストールとアップグレードに関連するもの>
- 内部インストールスクリプトはレガシーOAMコンポーネントを参照し、一部のインストールを中断する可能性があります。
プラットフォーム
エンタープライズライフサイクルに合わせて、MariaDB Enterprise ColumnStore 6.4.1は以下に対して提供されています。
- CentOS 7 (x86_64)
- Debian 10 (x86_64)
- Red Hat Enterprise Linux 7 (x86_64)
- Red Hat Enterprise Linux 8 (x86_64)
- Rocky Linux 8 (x86_64)
- Ubuntu 18.04 (x86_64)
- Ubuntu 20.04 (x86_64)
MariaDB Enterprise ColumnStore 6.4.1のリリースノート(MariaDB社ウェブサイト):
https://mariadb.com/docs/release-notes/mariadb-enterprise-columnstore-6/6-4-1/
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