2022.08.12

MySQL

MySQL Community Server 5.7.39 GA版(リリース日:2022年7月26日)

コンパイル関連

● macOS/ARM のサポートが追加されました。(バグ #34017614)

● Windowsでは、生成されるINFO_BINファイルおよびINFO_SRCファイルが改善されました。(バグ #33972317、バグ #34052301)

キーリング関連

● keyring_awsプラグインが更新され、最新のAWS Encryption SDK for C(バージョン1.9.186)が使用されるようになりました。

keyring_aws_region変数は、新しいSDKでサポートされる追加のAWSリージョンをサポートします。

パフォーマンス スキーマ関連

● SHOW PROCESSLISTステートメントは、アクティブな全てのスレッドからスレッドデータを収集することにより、プロセス情報を提供します。ただし、この実装は、グローバルミューテックスを保持しながら、スレッドマネージャー内からアクティブなスレッド間で反復処理を行うため、特にビジー状態のシステムでは、パフォーマンスに悪影響を及ぼします。

新しいパフォーマンススキーマプロセスリストテーブルに基づいて、代替のSHOW PROCESSLIST実装が利用できるようになりました。この実装は、スレッドマネージャーではなくパフォーマンススキーマからアクティブなスレッドデータをクエリし、ミューテックスを必要としません。

・代替実装を有効にするためには、performance_schema_show_processlistシステム変数を有効にします。

注意
processlistテーブルは、MySQL 5.7.39以降の新規インストールのパフォーマンススキーマに自動的に作成されます。アップグレードによって自動的に作成されることはありません。以前のバージョンのMySQL 5.7からアップグレードし、processlistのパフォーマンススキーマ実装を使用したい場合は、テーブルを手動で作成する必要があります。

・SHOW PROCESSLISTの代替実装は、mysqladmin processlistコマンドにも適用されます。
・代替実装は、INFORMATION_SCHEMA PROCESSLISTテーブルまたはMySQLクライアント/サーバープロトコルのCOM_PROCESS_INFOコマンドには適用されません。
・デフォルトの実装と代替の実装で同じ情報が得られるようにするためには、特定の設定要件を満たす必要があります。

追加・変更された機能

● 重要な変更: MySQL Server (Enterprise Edition)のリンクされたcurlライブラリがバージョン 7.83.1に更新されました。(バグ #34138733)

● 重要な変更: MySQLサーバー用のリンクされたOpenSSLライブラリがバージョン 1.1.1oに更新されました。OpenSSL バージョン 1.1.1oで修正された問題は、https://www.openssl.org/news/cl111.txtおよびhttps://www.openssl.org/news/vulnerabilities.htmlで説明されています。(バグ #34133985)

● myisam_repair_threadsシステム変数とmyisamchk --parallel-recoverオプションが削除されました。(バグ #31052408)

主なバグ修正

● InnoDB:Widows 32ビットシステムでの4GBのテーブルスペースファイルサイズ制限が削除されました。この制限は、テーブルスペースの拡張中に実行された誤った計算が原因でした。(バグ #28934351)

● レプリケーション:transaction_write_set_extractionシステム変数が有効(デフォルト)の場合にMySQLレプリケーションによってトランザクションから抽出された書き込みセットは、プライマリキー、一意キー、および外部キーから抽出されます。これらは、トランザクション間の依存関係と競合を検出するために使用されます。以前は、複数列の外部キーを含む書き込みセットが、各列を個別の外部キーとして誤って識別していました。この問題は修正され、外部キー書き込みセットには全ての参照キー列が含まれるようになりました。(バグ #34095747、バグ #34144531)

● レプリケーション:--replicate-same-server-idオプションを使用してレプリカが独自のサーバーIDを持つイベントをスキップしないようにした場合、ログファイルがローテーションされると、レプリケーションがエラーで停止しました。ログローテーションイベントは、オプションの現在の値をチェックして適用するようになりました。(バグ #89375、バグ #27492990)

● 特定の状況下では、TRUNCATE performance_schema.accountsにより、global_statusでカウントが重複していました。

これは、次の場合にのみ発生しました。

・show_compatibility_56が0に設定されている場合、アカウント、ユーザー、ホストごとにステータス変数を集約します。
・一部のホストがインストゥルメントされていない場合。例えば、performance_schema_hosts_sizeが低い値に設定されている場合。

(バグ #34057013、バグ #106939)

● バンドルされているzlibライブラリをzlib 1.2.12にアップグレードしました。また、zlib 1.2.12をサポートされる最小のzlibバージョンにし、WITH_SYSTEM_LIBS CMakeオプションからWITH_ZLIBを削除しました。(バグ #34015600)

● セッション中にbinlog_checksumシステム変数に誤った値が設定された場合、ソースからのバイナリログストリームを要求するために同じセッションで実行されたCOM_BINLOG_DUMPコマンドが失敗しました。サーバーは、チェックサムアルゴリズムのセットアッププロセスを開始する前に、指定されたチェックサム値を検証するようになりました。(バグ #32442749)


全ての変更点やバグ修正については、以下のページをご覧ください。
MySQL Community Server 5.7.39 リリースノート(MySQLウェブサイト):
https://dev.mysql.com/doc/relnotes/mysql/5.7/en/news-5-7-39.html


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