注目すべき変更点
バッチ一括動作
CONJ-920
デフォルトで一括バッチ処理が有効になり(オプション `useBulkStmts`)、超高速バッチ処理が許可されますが、バッチはStatement.SUCCESS_NO_INFO値を含む更新カウントの配列を返します。問題は、オプティミスティックロックを使用するアプリケーションが、正確な戻り値を期待して失敗することです。
`useBulkStmts`はデフォルトでfalseとなりました。新しいオプション `useBulkStmtsForInserts`が追加され、それはデフォルトで有効であり、挿入コマンドのみの一括有効化が許可されます。これにより、全ての場合において戻り値のバッチ処理で戻り値を持つことが許可され、オプティミスティック動作が可能になります。
このデフォルト値は、あらゆる種類のアプリケーションに適しています。アプリケーションがオプティミスティックロックを使用しない場合は、バッチ内のUPDATEおよびDELETEコマンドが高速なBULK実装を使用するため、`useBulkStmts`を有効にする方が適切です。
Maxscaleの改善
CONJ-1084
maxscale 23.08.0以降を使用している場合、maxscaleノードに障害が発生すると、コネクタは、フェイルオーバー後に接続が再分割されるように、接続数の少ない maxscalesノードへの再接続を優先するようになりました。これにより、通常の状態に早く戻ることができます。
他の機能
- CONJ-1088: mysql互換性のために`databaseTerm`オプションを実装
- CONJ-1096: アプリケーションがJDBCメソッドのみを使用する場合にクエリを回避できるようにするオプション `useLocalSessionState`を追加
修正された問題
- CONJ-1075: WindowsではLOAD DATA INFILEが壊れている
- CONJ-1079: 最初のバッチコマンドが生成されたIDを返さない場合、バッチ後のgetGeneratedKeysは生成された全てのIDを返しません。
- CONJ-1080: maridb Javaコネクタ sslMode=verify-caが、信頼できる証明書が見つからないとエラーを出しています。
- CONJ-1082: 複数のセッションシステム変数の解析が失敗する
- CONJ-1083: /*client prepare*/接頭辞を使用してクライアント側のプリペアドステートメントを強制する
- CONJ-1091: SocketTimeout=0が設定されている場合、リードレプリカDBがハング状態になると接続を確立できない
- CONJ-1092: サーバーの照合順序を尊重するようにしてください
- CONJ-1094: mariadb/mysql照合順序が欠落している
MariaDB Connector/J 3.2.0のリリースノート(MariaDB社ウェブサイト):
https://mariadb.com/kb/en/mariadb-connector-j-3-2-0-release-notes/
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