リリースハイライト
このリリースでは、MySQL 8.0.40コードベースが統合されています。Perconaは Agile Release Train Strategyを実装しました。この戦略により、ソフトウェアアップデートをより頻繁に提供し、最新の機能や改善が準備できるとすぐにお客様に提供できるようになります。このアプローチにより、お客様のニーズに迅速に対応し、製品全体のエクスペリエンスを向上させることができます。
MySQL 8.0.40向けにOracleが提供し、Percona Server for MySQLに含まれている改善とバグ修正は次のとおりです:
- MySQL 8.0.33の変更により、InnoDBテーブルでの結合を使用するクエリのパフォーマンスが低下しました。これは、リファクタリングによって以前はインラインだった関数が影響を受けたためです。
- INSTANTアルゴリズムを使用して、デフォルト値としてNULLに変更された列を更新しようとした時に、サーバーがクラッシュしました。
- INSTANTアルゴリズムを使用して列が削除された場合、DELETEまたはUPDATE操作中にサーバーがクラッシュすることがありました。
- 異なるsql_modeで作成されたテーブルをインポートすると、スキーマの不一致が発生することがあり、セカンダリインデックスでデータが破損するリスクがありました。この修正には、インポートされたテーブルスペースの整合性チェックが含まれるようになりました。
- セカンダリインデックスを使用してテーブルを再構築するためには、MySQL 8.0.26と比較してより多くのファイルI/O操作が必要となり、クエリのパフォーマンスが低下しました。
バグ修正と変更の完全なリストについては、MySQL 8.0.40のリリースノートを参照してください。
バグ修正
- PS-9323: ドキュメントのファイル名の変更により、パッケージインストール出力のPercona Toolkit UDFへのリンクが壊れました。
- PS-9369: Auditプラグインによりメモリリークが発生しました。これは、スレッドがデータベースに長時間接続されたままになった場合に発生しました。
- PS-9382: アップグレード後、テレメトリデーモンが継続的に実行されました。テレメトリデーモンは手動で停止され、サービスは無効にされました。設定ファイルにpercona_telemetry_disable=1を追加してMySQLを再起動すると、サーバーが応答しなくなり、強制終了が必要になりました。
- PS-9453: ルートユーザーが存在しない場合、percona_telemetryツールによりCOND_thd_listで長時間待機するようになりました。
Percona Server for MySQL 8.0.40-31 リリース情報(Percona社ウェブサイト):
https://docs.percona.com/percona-server/8.0/release-notes/8.0.40-31.html
Perconaサポート・コンサルティング
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