オリジナル版:https://www.percona.com/blog/2017/04/18/percona-xtrabackup-2-4-7-is-now-available/
2017年4月17日に、Percona XtraBackup 2.4.7がリリースされました。同製品は、Percona XtraBackup の最新バージョンとなります。
New Features(新しい特徴) * Percona XtraBackup now uses hardware accelerated implementation of crc32 where it is supported. XtraBackupは、より高性能なcrc32がサポートされていた場合、それを使うことができます。 * Percona XtraBackup has implemented new options: xtrabackup --tables-exclude and xtrabackup --databases-exclude that work similar to xtrabackup --tables and xtrabackup --databases options, but exclude given names/paths from backup. XtraBackupに新しいオプションが実装されました。内容は以下になります: ・xtrabackup --tables-exclude / --databases-exclude 従来のxtrabackupコマンドで使用出来た --tables / --databases と同様のオプションで、 バックアップ対象から除外するテーブルやスキーマを指定できます。 * The xbstream binary now supports parallel extraction with the --parallel option. xbstream形式で、--parallelオプションがサポートされるようになりました。これにより、 並列処理が可能となりました。 * The xbstream binary now supports following new options: --decrypt, --encrypt-threads, --encrypt-key, and --encrypt-key-file. When --decrypt option is specified xbstream will automatically decrypt encrypted files when extracting input stream. Either --encrypt-key or --encrypt-key-file options must be specified to provide encryption key, but not both. Option --encrypt-threads specifies the number of worker threads doing the encryption, default is 1. xbstream形式で、下記の新オプションがサポートされるようになりました: ・--decrypt, --encrypt-threads, --encrypt-key, --encrypt-key-file --decryptオプションを指定すると、データ受信中に暗号化されたファイルを自動的に 復号するようになります。また、--encrypt-key または --encrypt-key-fileオプションは、 暗号キーを指定するために必要となります。--encrypt-threadsオプションは、 暗号化処理を行うスレッド数を指定でき、デフォルトは "1" です。 Bugs Fixes(バグの修正) * Backups were missing *.isl files for general tablespace. Bug fixed #1658692. バックアップ中に、一般テーブルスペースの .islファイルを見失ってしまう不具合を修正しました。 * In 5.7 MySQL changed default checksum algorithm to crc32, while xtrabackup was using innodb. This caused xtrabackup to perform extra checksum calculations which were not needed. Bug fixed #1664405. MySQL5.7からチェックサムアルゴリズムのデフォルトが crc32 になりましたが、XtraBackupでは 依然として innodb チェックサムがデフォルトになっています。そのため、MySQL5.7に対して XtraBackupを実行すると crc32 と INNODB の2種類のチェックサムが実行されてしまいます。 そのため、XtraBackupのアルゴリズムをMySQLのバージョンに合わせて変更させ、不要なチェックサムが 実行されないように修正しました。 * xtrabackup --export can now export tables that have more than 31 index. Bug fixed #1089681. xtrabackupコマンドの--exportオプションで、31個以上のインデックスを持つテーブルも 指定できるようになりました。 * Unrecognized character \x01; marked by <-- HERE message could be seen if backups were taken with the version check enabled. Bug fixed #1651978. バージョンチェックの有効時にバックアップを取得すると、"Unrecognized character \x01; marked by <-- HERE"メッセージが出力される不具合を修正しました。 Percona PerconaXtraBackup 2.4.7 の変更点を全て確認したい場合は、以下の Release notes を参照して下さい。 https://www.percona.com/doc/percona-xtrabackup/2.4/release-notes/2.4/2.4.7.html
Percona XtraBackupは、MySQLのホットバックアップ(non-blocking)を実現するオープンソースソフトウェアです。
MySQLのほか、Percona Server や MariaDB でも利用できます。Percone XtraBackupには以下のような利点があります。
・高速かつ信頼性の高いバックアップが実現できます
・バックアップの実行中、他のトランザクションの処理を止めません
・使用するディスク容量、ネットワーク帯域の節約ができます
・リストアが高速なため、DBの稼働時間をより長くできます
以上