オリジナル版:https://mariadb.com/kb/en/library/mariadb-10212-release-notes/
2018年1月4日に、MariaDB 10.2.12がリリースされました。同製品は、General Availability版(一般公開版)の最新バージョンとなります。
Notable Changes(主な変更点) * MDEV-12837 - WSREP: BF lock wait long GaleraのBFロックが長時間の待ちを発生させてしまう不具合を修正しました。 * MDEV-14799 - After UPDATE of indexed columns, old values will not be purged from secondary indexes インデックスが付いたカラムをUPDATEした後、セカンダリインデックスから古い値がパージされない 不具合を修正しました。 * MDEV-12827 - Assertion failure when reporting duplicate key error in online table rebuild オンラインでテーブルの再構築をしている時に重複キーエラーが発生するとアサーションが発生する 不具合を修正しました。 * MDEV-14008 - Failure reading auto-increment values in DOUBLE column from storage engine ストレージエンジンからDOUBLE型カラムのauto_increment値を読み込んだときのエラーを修正しました。 * MDEV-12323 - Rollback progress log messages during crash recovery are intermixed with unrelated log messages クラッシュリカバリ中のロールバックに関するログメッセージが、他の無関係のメッセージと混ざっている 不具合を修正しました。 * MDEV-12352 - InnoDB shutdown should not be blocked by a large transaction rollback 巨大なトランザクションのロールバックが実行されている間、InnoDBのシャットダウンが ブロックされなくなりました。 * MDEV-13797 - InnoDB may hang if shutdown is initiated soon after startup while rolling back recovered incomplete transactions シャットダウンが実行された直後に未完了のトランザクションをロールバックするリカバリ処理が 入るとInnoDBがハングアップしてしまう不具合を修正しました。 * MDEV-14422 - Assertion failure in trx_purge_run() on shutdown シャットダウン中のtrx_purge_run()関数のアサーションを修正しました。 * MDEV-14589 - InnoDB should not lock a delete-marked record InnoDBが削除フラグのついたレコードをロックしなくなりました * MDEV-14714 / MDEV-14488 / MDEV-14644 - data corruption caused by error log messages ending up in database files or binary logs データベースファイル or バイナリログが終わったことのエラーログメッセージに起因したデータ不整合 を修正しました * MDEV-14511 - Use fewer transactions for updating InnoDB persistent statistics dict_stats_save()ファンクションがロールバックを行わずアクティブなトランザクションを解放して しまう不具合を修正しました。 * MDEV-13670 / MDEV-14550 - Error log flood : "InnoDB: page_cleaner: 1000ms intended loop took N ms. The settings might not be optimal." 上記のメッセージでエラーログがあふれてしまう不具合を修正しました。 * mariabackup: MDEV-14536 - during backup, retry read of log blocks, if there is (possibly intermittent) checksum mismatch MariaDB Backup関連:バックアップ中、チェックサムにミスがあった場合ログブロックを再読み込みするように なりました。 * As per the MariaDB Deprecation Policy, this will be the last release of MariaDB 10.2 for Ubuntu 17.04 "Zesty". MariaDB Deprecation Policyから、このバージョンがUbuntu 17.04 "Zesty"向けの最後のMariaDB 10.2です。 Updates(細かな更新) * The reserved word WINDOW is now only disallowed for table aliases. 予約語「WINDOW」がテーブルエイリアスの場合のみ許可されないようになりました。
MariaDB 10.2.12 の変更点を全て確認したい場合は、以下の Changelog を参照して下さい。
https://mariadb.com/kb/en/library/mariadb-10212-changelog/
MariaDB10.2は、世界的に注目されているオープンソースデータベース「MariaDB」の最新の開発バージョンです。MariaDB10.1の後継バージョンにあたり、様々な機能や特徴があります。また、MySQL5.6およびMySQL5.7の機能も備えています。
MariaDB10.2には、以下のような特徴があります。
・Window関数の実装
・新しいステートメントの実装(SHOW CREATE USER, ALTER USER)
・共通テーブル式(CTE)の実装
・CHECK制約の実装
・InnoDBにおける空間インデックスのサポート
・AWS Key Management pluginの追加
MariaDB10.2には、上記以外にも様々な特徴があります。詳細については、下記URLを参照してください。
https://mariadb.com/kb/en/mariadb/what-is-mariadb-102/
新たなサーバにMariaDB10.2をインストール、または利用中のMariaDBからMariaDB10.2にアップグレードする際の情報については、以下を参照してください。
https://mariadb.com/kb/en/mariadb/getting-installing-and-upgrading-mariadb/
下記のダウンロードページから、MariaDBのソースコード及び多数のプラットフォーム用バイナリが入手可能です。
https://downloads.mariadb.org
MySQLから、MariaDBに移行する方法については、以下を参照してください。
https://mariadb.com/kb/en/mariadb/moving-to-mariadb/
以上