オリジナル版:https://www.percona.com/doc/percona-server/5.6/release-notes/Percona-Server-5.6.39-83.1.html
2018年2月14日に、Percona Server 5.6.39-83.1がリリースされました。同製品は、Percona Server 5.6のGeneral Availability版(一般公開版)の最新バージョンとなります。
Bugs Fixed(バグの修正) * With innodb_large_prefix set to 1, Blackhole storage engine was incompatible with InnoDB keys longer than 1000 bytes, thus adding new indexes would cause replication errors on the slave. Bug fixed #1126 (upstream #53588). innodb_large_prefix変数に"1"が設定されていると、BlackholeストレージエンジンがInnoDBの 1000バイトを超えるキーとの互換性を保てなくなり、新しいインデックスを追加した時にスレーブで レプリケーションエラーが発生してしまう不具合を修正しました。 * Intermediary slave with Blackhole storage engine couldn’t record updates from master to its own binary log in case master has binlog_rows_query_log_events option enabled. Bug fixed #1119 (upstream #88057). マスタのbinlog_rows_query_log_events変数が有効になっている場合、Blackholeストレージ エンジンを持つ媒介スレーブがマスタからイベントを受け取っても自身のバイナリログを 更新できない不具合を修正しました。 * A build error on FreeBSD caused by fixing the bug #255 was present. Bug fixed #2284. bug #255を修正したことにより発生していたFreeBSDのビルドエラーを修正しました。 * Server queries that contained JSON special characters and were logged by audit_log plugin in JSON format caused invalid output due to lack of escaping. Bug fixed #1115. JSON特有の文字を含んだサーバ上のクエリがaudit_logプラグインによってJSON形式でログに 記録された時に、エスケープがないために不正な出力になってしまう不具合を修正しました。 * Compilation warnings fixed in sql_planner.cc module. Bug fixed #3632 (upstream #77637). sql_planner.cc モジュールのCompilationワーニングが修正されました。 * A memory leak fixed in PFS unit test. Bug fixed #1806 (upstream #89384). PFSユニットテストのメモリリークが解消されました。 * A GCC 7 warning fix introduced regression in Percona Server 5.6.38-83.0 that lead to a wrong SQL query built to access the remote server when Federated storage engine was used. Bug fixed #1134. Percona Server 5.6.38-83.0で修正されたGCC7のワーニングによって、Federatedストレージ エンジンを使用しているリモートサーバに誤ったSQLが送信されてしまっていました。 * Percona Server now uses Travis CI for additional tests. Bug fixed #3777. Percona ServerがTravis CIを新しくテストに使うようになりました。 TokuDB Changes(TokuDB関連の変更) * A memory leak was fixed in the PerconaFT library, caused by not destroying PFS key objects on shutdown. Bug fixed TDB-98. シャットダウン時にPFS keyオブジェクトが削除されないことによる、 PerconaFTライブラリの メモリリークが解消されました。 * A clang-format configuration was added to PerconaFT and TokuDB. Bug fixed TDB-104. clang-formatの設定がPerconaFT および TokuDBに追加されました。
Percona Server 5.6.39-83.1 の変更点を全て確認したい場合は、以下の Release notes を参照して下さい。
https://www.percona.com/doc/percona-server/5.6/release-notes/Percona-Server-5.6.39-83.1.html
Percona Server 5.6は、MySQL互換の高性能オープンソースデータベースとして注目されている「Percona Server」の最新の開発バージョンです。Percona Server 5.5の後継バージョンにあたり、様々な機能や特徴があります。また、MySQL5.6の機能も備えています。
Percona Server 5.6には、以下のような特徴があります。
・MySQL5.6にはない、サーバ変数やパラメータ変数の追加
・インデックス毎、ユーザ毎といった細かな統計情報
・高性能フラッシュストレージとの親和性強化
・PAM認証、監査ログ、スレッドプールなどの実装
・高性能なストレージエンジンの実装
・その他、全体的なパフォーマンスの強化(オプティマイザ、スケーラビリティなど)
Percona Server 5.6には、上記以外にも様々な特徴があります。詳細については、下記URLを参照してください。
https://www.percona.com/doc/percona-server/5.6/feature_comparison.html
新たなサーバにPercona Server 5.6をインストール、または利用中のPercona ServerからPercona Server 5.6にアップグレードする際の情報については、以下を参照してください。
https://www.percona.com/doc/percona-server/5.6/index.html#installation
下記のダウンロードページから、Percona Serverのソースコード及び多数のプラットフォーム用バイナリが入手可能です。
https://www.percona.com/downloads/Percona-Server-5.6/LATEST/
以上