2018.02.14

Percona

Percona Server 5.6.39-83.1がリリースされました

オリジナル版:https://www.percona.com/doc/percona-server/5.6/release-notes/Percona-Server-5.6.39-83.1.html

2018年2月14日に、Percona Server 5.6.39-83.1がリリースされました。同製品は、Percona Server 5.6のGeneral Availability版(一般公開版)の最新バージョンとなります。

Bugs Fixed(バグの修正)

* With innodb_large_prefix set to 1, Blackhole storage engine was incompatible with InnoDB
  keys longer than 1000 bytes, thus adding new indexes would cause replication errors on 
  the slave. Bug fixed #1126 (upstream #53588).

  innodb_large_prefix変数に"1"が設定されていると、BlackholeストレージエンジンがInnoDBの
  1000バイトを超えるキーとの互換性を保てなくなり、新しいインデックスを追加した時にスレーブで
  レプリケーションエラーが発生してしまう不具合を修正しました。

* Intermediary slave with Blackhole storage engine couldn’t record updates from master to 
  its own binary log in case master has binlog_rows_query_log_events option enabled. 
  Bug fixed #1119 (upstream #88057).

  マスタのbinlog_rows_query_log_events変数が有効になっている場合、Blackholeストレージ
  エンジンを持つ媒介スレーブがマスタからイベントを受け取っても自身のバイナリログを
  更新できない不具合を修正しました。

* A build error on FreeBSD caused by fixing the bug #255 was present. Bug fixed #2284.

  bug #255を修正したことにより発生していたFreeBSDのビルドエラーを修正しました。

* Server queries that contained JSON special characters and were logged by audit_log plugin
  in JSON format caused invalid output due to lack of escaping. Bug fixed #1115.

  JSON特有の文字を含んだサーバ上のクエリがaudit_logプラグインによってJSON形式でログに
  記録された時に、エスケープがないために不正な出力になってしまう不具合を修正しました。
  
* Compilation warnings fixed in sql_planner.cc module. Bug fixed #3632 (upstream #77637).

  sql_planner.cc モジュールのCompilationワーニングが修正されました。

* A memory leak fixed in PFS unit test. Bug fixed #1806 (upstream #89384).

  PFSユニットテストのメモリリークが解消されました。

* A GCC 7 warning fix introduced regression in Percona Server 5.6.38-83.0 that lead to 
  a wrong SQL query built to access the remote server when Federated storage engine was 
  used. Bug fixed #1134.

  Percona Server 5.6.38-83.0で修正されたGCC7のワーニングによって、Federatedストレージ
  エンジンを使用しているリモートサーバに誤ったSQLが送信されてしまっていました。

* Percona Server now uses Travis CI for additional tests. Bug fixed #3777.

  Percona ServerがTravis CIを新しくテストに使うようになりました。

TokuDB Changes(TokuDB関連の変更)

* A memory leak was fixed in the PerconaFT library, caused by not destroying PFS key objects 
  on shutdown. Bug fixed TDB-98.

  シャットダウン時にPFS keyオブジェクトが削除されないことによる、 PerconaFTライブラリの
  メモリリークが解消されました。

* A clang-format configuration was added to PerconaFT and TokuDB. Bug fixed TDB-104.

  clang-formatの設定がPerconaFT および TokuDBに追加されました。

Percona Server 5.6.39-83.1 の変更点を全て確認したい場合は、以下の Release notes を参照して下さい。
https://www.percona.com/doc/percona-server/5.6/release-notes/Percona-Server-5.6.39-83.1.html

Percona Server 5.6は、MySQL互換の高性能オープンソースデータベースとして注目されている「Percona Server」の最新の開発バージョンです。Percona Server 5.5の後継バージョンにあたり、様々な機能や特徴があります。また、MySQL5.6の機能も備えています。

Percona Server 5.6には、以下のような特徴があります。

・MySQL5.6にはない、サーバ変数やパラメータ変数の追加
・インデックス毎、ユーザ毎といった細かな統計情報
・高性能フラッシュストレージとの親和性強化
・PAM認証、監査ログ、スレッドプールなどの実装
・高性能なストレージエンジンの実装
・その他、全体的なパフォーマンスの強化(オプティマイザ、スケーラビリティなど)

Percona Server 5.6には、上記以外にも様々な特徴があります。詳細については、下記URLを参照してください。
https://www.percona.com/doc/percona-server/5.6/feature_comparison.html

新たなサーバにPercona Server 5.6をインストール、または利用中のPercona ServerからPercona Server 5.6にアップグレードする際の情報については、以下を参照してください。
https://www.percona.com/doc/percona-server/5.6/index.html#installation

下記のダウンロードページから、Percona Serverのソースコード及び多数のプラットフォーム用バイナリが入手可能です。
https://www.percona.com/downloads/Percona-Server-5.6/LATEST/

以上