オリジナル版:https://mariadb.com/kb/en/library/mariadb-10213-release-notes/
2018年2月13日に、MariaDB 10.2.13がリリースされました。同製品は、General Availability版(一般公開版)の最新バージョンとなります。
Notable Changes(主な変更点) * MDEV-14611 - ALTER TABLE EXCHANGE PARTITION does not work properly when used with DATA DIRECTORY DATA DIRECTORY句を使用した時、ALTER TABLE EXCHANGE PARTITIONが適切に動作しない不具合を修正しました。 * MDEV-15249 - Crash in MVCC read after IMPORT TABLESPACE IMPORT TABLESPACEの実行後、MVCCでクラッシュが発生する不具合を修正しました。 * Foreign key bugs: MDEV-15199 - Referential integrity broken in ON DELETE CASCADE / MDEV-14222 Unnecessary 'cascade' memory allocation for every updated row ON DELETE CASCADE句における参照整合性が破損し、行を更新するたびに不要な'cascade'メモリの割り当てが 起きてしまう不具合を修正しました。 MDEV-15219 - FOREIGN KEY CASCADE or SET NULL operations will not resume after lock wait ロック待ちの後、FOREIGN KEY CASCADE または SET NULL の操作が動作しない不具合を修正しました。 MDEV-15042 - INSERT ON DUPLICATE KEY UPDATE produces error 1032 (Can't find record) INSERT ON DUPLICATE KEY UPDATEを実行した時に1032エラーが発生することがありました。 MDEV-13205 - InnoDB: Failing assertion: !dict_index_is_online_ddl(index) upon ALTER TABLE ALTER TABLE実行時に !dict_index_is_online_ddl(index) 判定でアサーションが発生する不具合を修正しました。 * MDEV-14958 - Merge new release of InnoDB MySQL 5.7.21 to 10.2 MySQL5.7.21の新しいInnoDBバージョンを、MariaDB 10.2にマージしました。 * MDEV-15165 - InnoDB purge for index on virtual column is trying to access an incomplete record 仮想カラムのインデックスに対するInnoDBパージ処理が、不完全な行に対してもアクセスしようとする 不具合を修正しました。 * MDEV-15143 - InnoDB: Rollback of trx with id 0 completed id = 0 の状態でトランザクションロールバックが完了してしまう不具合を修正しました。 * MDEV-11415 - Remove excessive undo logging during ALTER TABLE…ALGORITHM=COPY ALTER TABLE…ALGORITHM=COPY実行中のコストが高いロギング処理を排除しました。 * MDEV-15016 - multiple page cleaner threads use a lot of CPU 複数のpage cleanerスレッドが多くのCPUリソースを消費していました。 * MDEV-14985 - innodb_undo_log_truncate may be blocked if transactions were recovered at startup 起動時にトランザクションがリカバリされると、innodb_undo_log_truncate処理がブロックされていました。 * MDEV-14441 - InnoDB hangs when setting innodb_adaptive_hash_index=OFF during UPDATE UPDATE実行中にinnodb_adaptive_hash_index=OFFを設定するとInnoDBがハングする不具合を修正しました。 * MDEV-14887 - On a 32-bit system, MariaDB 10.2 mishandles data file sizes exceeding 4GiB 32ビット環境で、MariaDB10.2が4GBを超えるファイルを上手く操作できない不具合を修正しました。
MariaDB 10.2.13 の変更点を全て確認したい場合は、以下の Changelog を参照して下さい。
https://mariadb.com/kb/en/library/mariadb-10213-changelog/
MariaDB10.2は、世界的に注目されているオープンソースデータベース「MariaDB」の最新の開発バージョンです。MariaDB10.1の後継バージョンにあたり、様々な機能や特徴があります。また、MySQL5.6およびMySQL5.7の機能も備えています。
MariaDB10.2には、以下のような特徴があります。
・Window関数の実装
・新しいステートメントの実装(SHOW CREATE USER, ALTER USER)
・共通テーブル式(CTE)の実装
・CHECK制約の実装
・InnoDBにおける空間インデックスのサポート
・AWS Key Management pluginの追加
MariaDB10.2には、上記以外にも様々な特徴があります。詳細については、下記URLを参照してください。
https://mariadb.com/kb/en/mariadb/what-is-mariadb-102/
新たなサーバにMariaDB10.2をインストール、または利用中のMariaDBからMariaDB10.2にアップグレードする際の情報については、以下を参照してください。
https://mariadb.com/kb/en/mariadb/getting-installing-and-upgrading-mariadb/
下記のダウンロードページから、MariaDBのソースコード及び多数のプラットフォーム用バイナリが入手可能です。
https://downloads.mariadb.org
MySQLから、MariaDBに移行する方法については、以下を参照してください。
https://mariadb.com/kb/en/mariadb/moving-to-mariadb/
以上