Oracle Enterprise Manager for MySQL は、Oracle Database や Oracle Exadata などの Oracle 製品統合監視ツールである Oracle Enterprise Manager Cloud Control に、専用のプラグインをデプロイすることで MySQL の監視を行えるよう機能拡張した製品です。
管理を行う Oracle Management Service と、監視対象サーバーにインストールし監視情報の取得と Oracle Management Service への送信を行う Oracle Management Agent で構成されています。
この構成によりデータベースを常時監視し、視覚的に MySQL の監視情報を確認することができます。
様々な項目の監視を行い、メトリックの閾値を超えた場合はアラートとして発報させるといった対応も可能であり、データベースの重大な問題を見逃さず、安定した運用を行うのに役立つ監視製品です。
Oracle Enterprise Manager for MySQL は MySQL Enterprise Edition 以上のご契約者様向けに提供しています。(サブスクリプションの期限が終了した場合はご利用いただけません。)
Oracle Enterprise Manager for MySQL 対応バージョン
Oracle Enterprise Manager for MySQL が利用可能な各製品の対応バージョンは以下の通りです。
- Oracle Enterprise Manager Cloud Control:13.5.0.0.0 以降
- 監視対象の MySQL:8.0 以降
Oracle Enterprise Manager for MySQL の機能
- MySQL サーバーの稼働状況や構成内容を総合的に監視
- メトリックを利用して MySQL サーバーの監視を行っており、ユーザー独自にメトリックを作成して監視を行うことも可能
- MySQL サーバーの監視だけではなく、MySQL サーバーがインストールされている OS の状態も監視
- Query Analyzer による MySQL サーバーの SQL ステートメントの状態を監視可能
- InnoDB に関する詳細な監視の実施
- 監視対象である MySQL サーバーの監視情報に関するレポート生成
ターゲットホーム画面
監視ターゲットとして追加した MySQL サーバーの稼働状況や負荷状況、エラー発生有無を確認することができます。
この機能により、管理しているサイトの MySQLサーバーに問題がないかどうかを確認することができます。
Query Analyzer
監視対象の MySQL サーバーで実行された SQL を監視し、各クエリの詳細、実行回数、実行時間を確認できます。
MySQL サーバーで実行されてる SQL の把握や詳細な状況把握に利用することができます。
OS 監視
Oracle Management Agent をインストールし監視ターゲットの追加を行いますが、MySQL サーバー以外にも OS の監視も行えます。
OS 監視では主に CPU やメモリー、ディスク、ネットワークに関する監視を行い、情報を表示させることが可能です。
レポートの生成
Oracle Enterprise Manager Cloud Control の情報パブリッシャ機能を利用することで、MySQL サーバーの監視情報をレポートとして出力することができます。
製品で事前定義されたレポート以外にも、ユーザー独自でカスタマイズしたレポートを出力することも可能です。
レポートとして監視情報の蓄積や、問題発生時の分析にレポートを利用することができます。